霊務3
【みんなの笑顔─4】








里子…











どこからか、
声が聞こえた気がした。










こんな所に、
誰かいるハズはない。











里子……











やっぱり聞こえる。







それも周りからではなく、
体の内側から。












里子…!!











この声は…

懐かしいこの声は…











「お母さん…?」











小さい頃に、
何度か聞いたあの声だ。












里子…

あんた、
何やってんのよん…



あんた達の仲間や、
しなびた担当者も
待ってるよ…












「お母さん…

私はもう…!」











なーにが私はもうよ。

そのくらいアタシに
任せなって。





じゃあねん。

幸せに生きるのよ。


って…もう死んでるか












カアアア!!!!!











里子の体から
光が溢れ出した
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