霊務3
【みんなの笑顔─8】







「歌なら
アタシに任せな!」









キサラも駆け出し、
火鳥も里子の後ろを追った。










「ほら!田中さんも!」









ワシ?と言った感じに、
オジサンは
自分に指をさす。










「行って来なあ…。
アタイは
ここにいるからさ」










すると、
戻ってきた里子が
2人の手を引いた。











「何言ってるのよ!
サキさんもよ!

さあ!出~~~~発!!」









無邪気な彼女に
付き合わされ、
結局はみんなで
歌えや踊れの
大宴会となった。










『おっれたちゃ自由♪
成仏しっない♪
みんなっで騒っご♪
病っ気も風っ邪も
怖くない♪
おじいちゃんっも元気に
騒げっる♪
それっが霊っ務♪
それが
俺たちさあ~~!!♪』










霊達は騒いだ。







今までにないくらい、
盛大に騒いだ。










これが、
人を驚かす
霊の楽しい世界…











その笑い声は、
いつまでもいつまでも
止むことは
ありませんでした―――















    ―完―

    ご愛読
ありがとうございました
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