霊務3
「里子と愉快な仲間達-6」
広がるグランド。
奥に見える古びた校舎。
これは
どう見ても、
廃校と化した
学校であることが
分かった。
「学校……ですか?」
里子はそう言うと
オジサンは
その通りと返事した。
「ここに
君のレベルに近い霊が
たくさんいるから、
その仲間に
コツを教わるといいよ」
すると
今まで関わった事が
ないことに、
里子は不安を感じた。
「あの……
私田中さん以外の
他の霊と
話したことがなくて…
ちょっと怖いです」
それもまた
珍しい話だ。
一年も霊してて
他の霊と話したことがない
なんて…
ここ一年
霊がたまたま
あの森に来なかった
だけだが、
普通なら
他の霊と話くらいは
しているものだ。
里子は
初めての霊を近くにして
素直にそう言ったが、
ここで引き返すワケにも
いかない。
それは里子自身も
分かっている事だと
思うので、
あえて慰めもせず
半ば強引に連れて行く。
「いいから問題ないよ。
さあ、校舎に向かおう」
先に行くオジサンの背を
里子は
一歩下がって
付いていった
広がるグランド。
奥に見える古びた校舎。
これは
どう見ても、
廃校と化した
学校であることが
分かった。
「学校……ですか?」
里子はそう言うと
オジサンは
その通りと返事した。
「ここに
君のレベルに近い霊が
たくさんいるから、
その仲間に
コツを教わるといいよ」
すると
今まで関わった事が
ないことに、
里子は不安を感じた。
「あの……
私田中さん以外の
他の霊と
話したことがなくて…
ちょっと怖いです」
それもまた
珍しい話だ。
一年も霊してて
他の霊と話したことがない
なんて…
ここ一年
霊がたまたま
あの森に来なかった
だけだが、
普通なら
他の霊と話くらいは
しているものだ。
里子は
初めての霊を近くにして
素直にそう言ったが、
ここで引き返すワケにも
いかない。
それは里子自身も
分かっている事だと
思うので、
あえて慰めもせず
半ば強引に連れて行く。
「いいから問題ないよ。
さあ、校舎に向かおう」
先に行くオジサンの背を
里子は
一歩下がって
付いていった