霊務3
「里子と愉快な仲間達-9」






「やっぱり
人間を脅かす為に
隠れてたのか…

残念だね
人間じゃなくて」








すると、
霊達は里子の方を見て
指をさした。









「え?

あの子
人間じゃないんです?

なーんだ残念」









あーあと言った感じで、

みんな
ガッカリしている
ようだ。









なんだ……


霊って分かってて
脅かしたワケじゃ
ないんだ…









これから
どんな霊に会っても

いちいち脅かされると
思った里子は、

ホッと胸を撫で下ろした









「そんで田中さん。

あれ、新人の子ですか?

珍しいですね
ここに女性なんて
連れてくるのは」









するとオジサンは
里子の手を引きながら
答えた。








「いやいや、違うよ。

担当地区は
ここじゃないんだが…

ちょっと社会勉強しにね

霊務のコツを
教えてやってくれ」








霊達は
ヘーーーイと
返事をすると、

里子に詰め寄った。









「何々?

レベルは
いくつなんだ?」








「名前は?」







「何で死んだの?
交通事故?」








「いくつなの?」








「好きなアボガドは?」










一気にわらわら来て
質問責めを受ける里子









いくら何でも、
同時に答えられない。









ってゆうか誰だよ
最後の質問したヤツ
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