霊務3
「里子と愉快な仲間達-10」






「ストップ!!
スト~~~ップ!!

そんな同時に
言われたら
この子が
困っちゃうじゃないか!

落ち着きなさい!」







里子があっ!あっ!と
焦っているのを見て、
オジサンはフォローを
入れた。









落ち着くのを確認すると
自己紹介するように
言われたので、

里子は
大きく深呼吸をした。










「えっと……
諸星里子です…

霊務は一年程
やってまして
担当地区は
町外れの森です。

レベルがまだ1なので
皆さんに
ご指導いただきたく、
こちらに参りました」









それを聞いた
霊達のほとんどが、
口を揃って声を上げた。









「レベルいちぃ!!

1年もまともに
霊務して?!

かあ~~~~~
おっせえなあ!」









悪気はないが、
素直に言った
霊達の言葉に、

あ、やっぱり人より
自分は劣っているんだ…

と内心思った。









これはやはり
何としてでも
指示を仰ぎ、

一早くレベルを
上げねばならないだろう
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