霊務3
「里子と愉快な仲間達-16」





もういない…?









と言うことは
生き返ったと言う事か?






だから伝説と
呼ばれてるのかと、
勝手に想像し納得した。









里子は
この霊達がここまで騒ぐ
礼子に対する
絶大な人気と、

そのレベル10まで
いったのに、
ダラダラ霊界には残らず

新たな道を求めて
生き返った事が
まさに大人らしい
女性像をイメージさせた










(す、素敵…)










自分にない部分を
持ってか、
その伝説の霊に
憧れてしまった。










「感動しました!
よーし!

何か自分も頑張れる気が
します!」









やる気が出てきて
里子は闘志を燃やした。



自分もそのくらい
呼ばれるようになんて
なれないのは
分かっているけど、

少しでも伝説の霊に
近付きたいと
意気込んだ。










「アハアハ…
そ、その意気だよ
里子君…」









オジサンは
何か古傷があるかのように、

苦笑いをしている。










「それで、私はこれから
どんな…

……!!」










ゾクッ……!









一瞬。

命の危険に
さらされたような
怖い感覚がした。









急に何なのか
分からない。








その感覚は
体全身を伝わり、

死んでいるハズの肉体が
鳥肌が立つような
吐き気さえもする感じだ。










「な、なに……こ、れ…」










体が全く動けない。








里子は金縛りに
あったかのように、

指がピクリとも
動かせなくなった
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