霊務3
「里子と愉快な仲間達-23」





「しかし
大したもんですな。

昨日は
一体どこで霊務を?」









どんな霊務で
里子のレベルを
上げさせることが
出来たのか?






少し気になった
オジサンは、

サキに聞いてみると









「当然、
この子の担当場所…
あの森さ。

まず写真にしか
写ることができないから
やる事は
限られるんだけど、

どんな風に写れば
人間は怖がって
恐怖するかを
徹底的にみっちり
教えてやったんだよ」









今まで里子は
自分なりに工夫したが

ただ単にアップで
写ったりとか、

芸がない能力の
使い方をしていた。








それだと
確かに人間は驚くが、

恐怖エネルギーは
微々たるもの。








それに対し
ベテランのサキは
そんな単純な
やり方ではなく、

さり気なく写真に
写り込み、
尚且つ人に必ず
気付かれて、
不気味に思わせる
撮られ方を
みっちりと里子に
教えていた。









結果。

すぐに
答えが付いてくれた。









数回行っただけで、
霊務レベルが
上がったと言う事実。








なので
やはりこのやり方は
正しかったのである
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