霊務3
「バンド娘-5」
しかしまあ、
「キサラ」なんて
珍しい名前だ。
髪も霊なのに
金髪っぽいし
もしかして外国人?
一応
聞いてみることにした。
「あの…
『キサラ』って…
珍しい名前……だね…
外国の………方なの?」
初対面でタメ語に
慣れていない里子は
一言一句ゆっくり
喋った。
そんな喋り方も気にせず
キサラはズバズバ答えた
「本名なワケないじゃん!
これはアタシの霊の名前」
「霊の名前?」
「アンタ
『諸星里子』って
本名っぽいけど、
この霊の世界は
別にどんな名前を
名乗ってもいいんだよ?
もう自分は
生きていた
自分じゃないし、
新たな自分として
霊になってるから
好きでいいんだってサ
最初に死んだとき、
担当者に
そう教えてもらったよ」
へえ~…
そうなんだ…
里子は初めて聞くのに
フムフムと関心を示した。
「アンタも名前
変えたら?
アタシは自分の好きな
バンドグループの
名前から取って、
キサラって名前に
決めたんだ。
言わばキャバクラとかの
源氏名みたいなもんさ」
キャバクラを
よく知らないが、
仮の名前みたいな物か?
とりあえず自分は
自分の名前のままで
いいと思った。
「私は大丈夫…
このままがいい」
それはそうだ。
一年も経ってるし
ここまで来たら
この名前で通す。
「ふ~ん。
じゃあ里子だね!
アタシの事は
キサラって呼んでくれよ。
この名前
気に入ってるんだから」
そう言って再び
固い握手を交わした
しかしまあ、
「キサラ」なんて
珍しい名前だ。
髪も霊なのに
金髪っぽいし
もしかして外国人?
一応
聞いてみることにした。
「あの…
『キサラ』って…
珍しい名前……だね…
外国の………方なの?」
初対面でタメ語に
慣れていない里子は
一言一句ゆっくり
喋った。
そんな喋り方も気にせず
キサラはズバズバ答えた
「本名なワケないじゃん!
これはアタシの霊の名前」
「霊の名前?」
「アンタ
『諸星里子』って
本名っぽいけど、
この霊の世界は
別にどんな名前を
名乗ってもいいんだよ?
もう自分は
生きていた
自分じゃないし、
新たな自分として
霊になってるから
好きでいいんだってサ
最初に死んだとき、
担当者に
そう教えてもらったよ」
へえ~…
そうなんだ…
里子は初めて聞くのに
フムフムと関心を示した。
「アンタも名前
変えたら?
アタシは自分の好きな
バンドグループの
名前から取って、
キサラって名前に
決めたんだ。
言わばキャバクラとかの
源氏名みたいなもんさ」
キャバクラを
よく知らないが、
仮の名前みたいな物か?
とりあえず自分は
自分の名前のままで
いいと思った。
「私は大丈夫…
このままがいい」
それはそうだ。
一年も経ってるし
ここまで来たら
この名前で通す。
「ふ~ん。
じゃあ里子だね!
アタシの事は
キサラって呼んでくれよ。
この名前
気に入ってるんだから」
そう言って再び
固い握手を交わした