霊務3
「バンド娘-22」




なる程…






だからキサラも
レベルが上がったのか…







この偶然の出来事に、
オジサンは喜んだ。







何せ自分の望んだ通り、
里子の位が
上がったからだ。







「里子君!
レベル3になってるよ!

良かったじゃないか!」







え?え?


と、
何もしてないのに
上がっているのは
変だけど、

まあいいかと
里子も深く考えず
喜んだ。








「いや~たいしたものだ

この調子で
里子君のレベルが
上がってもらいたいよ」







本当は
友達からいただく
思い出エネルギーは
大きいから、

レベルが飛び級で4に
なっても
おかしくはなかったが、
まあいい。






エネルギーが
溜まってるから
すぐにまた位が上がり、
レベル4になれるだろう。






そう思い
オジサンは
チラリとキサラの方を見た。







(ふむ…
一緒に居て
悪い影響はないな…)







そう計算し、
快く
里子に付いてくるのを
認めた。







「いいだろう。
キサラ君だったかな?

君もレベル2だし、
里子君の近くで
学ぶといい」







それを聞いたキサラは、
里子の側に居れる事に
喜んだ。







「ありがとな
担当のオッサン。

アタシもレベル2かい?

よく分からないけど
いつの間にか
上がってたんだな

良かった良かった」








………








口の聞き方が
なっていない…







オッサンだなんて、
昔の誰かさんを
思い出させるようで
吐き気がした。







まあ、
それもジックリ
直していこう…






こうして
オジサンは、

2人を連れて
ゆっくりと歩き出し始めた
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