妖(あやかし)狩り~外法師・呉羽&妖刀・そはや丸~
「・・・・・・何でだろうな」
不意にぽつりと、呉羽が言った。
「お前は、昔から一緒にいる、唯一のものだから、というのも、あるかもな」
「じゃ、俺が刀でなくても、平気なのか」
すでにそはや丸は、自分が何を言っているのかわからない。
何故自分が、この話題に拘るのかが、さっぱりわからないまま、口から言葉がこぼれてしまう。
「お前は一体、何を言ってるんだ」
ゆっくりと両手をついて、呉羽が身を起こしつつ、気だるげに言った。
そのまま思い切り顔を近づけ、呉羽はそはや丸の目を覗き込む。
「お前が刀でなかったら、かぁ。今更そんなことを言われても、そもそもお前は、刀でいるより人型でいるほうが、長いじゃないか。お前が刀であることなんて、うっかりこっちが忘れそうだ」
口角を上げて言う呉羽に、そはや丸は、嘘をつけ、と小声で言う。
不意にぽつりと、呉羽が言った。
「お前は、昔から一緒にいる、唯一のものだから、というのも、あるかもな」
「じゃ、俺が刀でなくても、平気なのか」
すでにそはや丸は、自分が何を言っているのかわからない。
何故自分が、この話題に拘るのかが、さっぱりわからないまま、口から言葉がこぼれてしまう。
「お前は一体、何を言ってるんだ」
ゆっくりと両手をついて、呉羽が身を起こしつつ、気だるげに言った。
そのまま思い切り顔を近づけ、呉羽はそはや丸の目を覗き込む。
「お前が刀でなかったら、かぁ。今更そんなことを言われても、そもそもお前は、刀でいるより人型でいるほうが、長いじゃないか。お前が刀であることなんて、うっかりこっちが忘れそうだ」
口角を上げて言う呉羽に、そはや丸は、嘘をつけ、と小声で言う。