妖(あやかし)狩り~外法師・呉羽&妖刀・そはや丸~
男曰く、それこそが呉羽の能力なのだそうだ。
そしてそれ故に、生まれて間もなく棄てられたのだろうと。
「お前には、邪眼があるからな。そういう力が強いのさ」
呉羽の額にある、花のような朱い四つの痣を指しながら、何でもないことのように言う男に、当時まだ幼かった呉羽は、不安げに辺りを見回すだけだった。
「比丘尼様は・・・・・・?」
鳥辺野の最奥の山肌に穿たれた洞穴から出ても、荒涼とした地に人骨が転がるばかりで、比丘尼の姿はない。
「さぁね。飽きたんじゃねーの。物の怪なんて、そんなもんだぜ。喰われなかっただけでも、優しいと思うこったな」
しれっと言った男は‘そはや丸’と名乗り、己の正体を明かした。
それ以来、呉羽とそはや丸は、一緒にいるのだ。
そしてそれ故に、生まれて間もなく棄てられたのだろうと。
「お前には、邪眼があるからな。そういう力が強いのさ」
呉羽の額にある、花のような朱い四つの痣を指しながら、何でもないことのように言う男に、当時まだ幼かった呉羽は、不安げに辺りを見回すだけだった。
「比丘尼様は・・・・・・?」
鳥辺野の最奥の山肌に穿たれた洞穴から出ても、荒涼とした地に人骨が転がるばかりで、比丘尼の姿はない。
「さぁね。飽きたんじゃねーの。物の怪なんて、そんなもんだぜ。喰われなかっただけでも、優しいと思うこったな」
しれっと言った男は‘そはや丸’と名乗り、己の正体を明かした。
それ以来、呉羽とそはや丸は、一緒にいるのだ。