妖(あやかし)狩り~外法師・呉羽&妖刀・そはや丸~
そはや丸の人型は、二十歳ぐらいの青年だ。
他人を威圧するような巨漢でもなく、どちらかというと、物語に出てくるような優男で、一目見ただけでは、戦力などに数えられないだろう。
しかも髻(もとどり)を結うわけでもなく、微妙に長い髪を後ろで束ねただけの上、着ている物は水干(すいかん)ですらなく、ただの着流し。
身分のある男にも見えない。
が、腕っぷしは、それなりだ。
呉羽もそはや丸も、素手でもそれなりに戦える。
むしろ、相手が物の怪でなく人間の場合、下手に斬り捨てるわけにもいかないので、そはや丸に応戦してもらいつつ、素手で叩きのめしたほうが、都合が良いのだ。
「じゃ、行くか」
軽く言って歩き出すそはや丸には、すっかり意気投合している多子がくっついている。
仲良くなれば、妖気も気にならないのだろうかと、呉羽は少々呆れながら、烏丸と一緒に、後に続いた。
他人を威圧するような巨漢でもなく、どちらかというと、物語に出てくるような優男で、一目見ただけでは、戦力などに数えられないだろう。
しかも髻(もとどり)を結うわけでもなく、微妙に長い髪を後ろで束ねただけの上、着ている物は水干(すいかん)ですらなく、ただの着流し。
身分のある男にも見えない。
が、腕っぷしは、それなりだ。
呉羽もそはや丸も、素手でもそれなりに戦える。
むしろ、相手が物の怪でなく人間の場合、下手に斬り捨てるわけにもいかないので、そはや丸に応戦してもらいつつ、素手で叩きのめしたほうが、都合が良いのだ。
「じゃ、行くか」
軽く言って歩き出すそはや丸には、すっかり意気投合している多子がくっついている。
仲良くなれば、妖気も気にならないのだろうかと、呉羽は少々呆れながら、烏丸と一緒に、後に続いた。