【短編】白雪
「ん…」
雪奈が目を開けた。
「おはよ」
「お、おはよっ!」
雪奈は顔を赤くして布団を引っ張って隠れる。
「何隠れてんの?」
「…だって…恥ずかしい…」
「何が?」
「っ…!」
真っ赤になった顔が可愛くて、恥ずかしがる姿が愛しくて、
もっと見たい。
なんて思ってる俺は変態かもな。
「雅人の意地悪~!」
雪奈のくぐもった声が布団の中からした。
「はいはい。早く起きろよー」
俺は雪奈の頭を布団の上から軽く叩いて、ベッドから降りた。