【短編】白雪
「バラしたいんじゃなかった?」
言ったよ?言ったけど!!!
「何で今!?しかもこんな方法デッ!??」
あ、声裏返った。
「笑わないでよ…っ///」
あたしは真っ赤な顔で、クスクス笑う雅人を睨む。
「あははっ!かわいー♪」
「もうっ!質問にこたえてよ!!」
ムッとして、思わず強い口調になるあたし。
そんなあたしを見て、雅人はさらにおかしそうに笑う。
そして、
「いいじゃん?バレても」
そう言って、手を軽く引いた。
黙ってついて行くあたし。
雅人は優しく、でもしっかりと、あたしの手を引く。
着いた所は………駅前のツリーの下。