ツナマヨ・エビマヨ
と、私とレイ
事の次第を子供たちと見守ったユズトくんは
そう思った。
――突然立ち上がったユマを見るまでは。
「こんのぉっ、ばかぁーっ!!!」
ユマの絶叫と共に放たれたそれは、
小泉くんの左頬、脇腹、胸、二の腕を
次々と襲った。
思わず、小泉くんはあまりの痛さに
低いうめき声を漏らす。
ア然としているのは、
アカネさんも同じだった。
―まぁ、仕方ないか。
目の前で“理想の夫婦”が
大喧嘩の末、一方的に妻が夫を
殴ってるんだもんね。
と思いきや、
ユマがしゃがみ込んでしまった。
「ゆ、ユマ?」
なんだかすごーく、
すごーく嫌な予感がします、私…