ツナマヨ・エビマヨ




「ママぁ、ママぁ〜」




廊下でメイが泣く。

私とレイがあやして、

ツナとエマは事態を把握できずに

ユズトくんと小泉くんの腕の中で

ただきょろきょろしていた。




「小泉くん、落ち着いて」




エマが座る膝が、がくがくしてる。

エマは面白いのか、きゃっきゃ笑って

多分何かのアトラクションに

乗ってる感覚なんだと思う。




「う、う、う、うん」


「“う”が多いわ!」



隣のユズトくんがすかさず突っ込んだ。



「…長いねぇ…アキの時みたい」



これで三度目のレイは、

メイをあやしながら暇そうに言った。

確かに、普通より

ちょっと長くかかってるかも…。

病院に来るのが早過ぎたのかな?






< 156 / 160 >

この作品をシェア

pagetop