ツナマヨ・エビマヨ
「ママぁ、ママぁ〜」
廊下でメイが泣く。
私とレイがあやして、
ツナとエマは事態を把握できずに
ユズトくんと小泉くんの腕の中で
ただきょろきょろしていた。
「小泉くん、落ち着いて」
エマが座る膝が、がくがくしてる。
エマは面白いのか、きゃっきゃ笑って
多分何かのアトラクションに
乗ってる感覚なんだと思う。
「う、う、う、うん」
「“う”が多いわ!」
隣のユズトくんがすかさず突っ込んだ。
「…長いねぇ…アキの時みたい」
これで三度目のレイは、
メイをあやしながら暇そうに言った。
確かに、普通より
ちょっと長くかかってるかも…。
病院に来るのが早過ぎたのかな?