ツナマヨ・エビマヨ




私の心のふたが

ぽーーんっと

どこか遠くに飛んで行った。



瞬間、私の心の中に

ユズトくんへの想いが

あの時の優しい時間が、気持ちが

一気に溢れ出す。








それは涙となって外に出て、

「…はい」

小さな勇気となって返ってきた。






私たちは、触れるだけの

小さなキスをした。




それだけで倒れちゃいそうになって

すぐ、二人に報告しなきゃって思った。





でもそれは必要なかった。






二人+小泉くんがお店の窓から

「ヒューヒュー」と言って

結婚式の余ったライスシャワーを

私たちの頭上から降らせた。




「おめでとう!」


「アキ、よかったね!」


「アキちゃん、ユズっ子、おめでとう!!」





私とユズトくんは

大好きな友達に見守られて

ようやくくっつくことができた。




みんなのお陰だよ。

みんながいなかったら、

私は一生心に重たいふたをしていたよ。

きっと結婚してないかも 笑






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