僕はいつでもキミの傍に
26 古川 義之
「……長谷川がねェ」
眉間に皺を刻んだまま吐き捨てる様に呟くと、近藤は複雑そうな顔をして静かに俯いた。
突然舞い込んだよろしくない情報に、大きなため息を吐きながらポケットから煙草を取り出す。
ついさっき、長谷川を洗っていた刑事から気になる情報が入った。
長谷川の家から押収されたディスクの中に、とんでも無い映像が記録されていた。