僕はいつでもキミの傍に

しばしの暗転の後、一人の少年が映し出される。

真っ白い小さな部屋の中央に、ベッドが置かれているだけの殺風景な部屋。

そのベッドの上で少年は瞳に涙を浮かべたまま、ただジッと白い床を見つめていた。

Tシャツに短パン姿の少年の瞳は、まるで深い海の底の様に暗く……そして淀んでいる。
< 112 / 289 >

この作品をシェア

pagetop