僕はいつでもキミの傍に
「貴方の様な人を……僕は知っています。そして貴方は《彼》と同じように……僕を止めに来た。……自首するようにと」
彼はそう呟くと、俺を真っ直ぐに見つめてニッコリと笑った。
「貴方には教えてあげますよ。貴方の知りたかった……真実を」
その彼の言葉を聞きながら……彼の手に握られているナイフを見つめた。
窓から差し込む月明かりで、ナイフの刃が妖しく光る。
「どうせ……死んでしまうけれどね」
そう言って彼はニヤリと不敵な笑みを浮かべると、物凄い速さで俺との距離を詰めて来た。