僕はいつでもキミの傍に
霧島修司の両親が事故で死に彼が抜けると、それから間もなくして柏木瑞穂の父親も事故で死んだ。
その時、柏木美智子はとてつもない恐怖に駆られたらしい。
……神からの天罰が下ったのだと。
娘を慰みモノにし、多額の金を手に入れ、それを自分達が遊び歩くためだけに使っていた彼女は、相次いで襲う死に日々怯えていた。
……宗教にどっぷり浸かったのもそのせいだろう。
柏木瑞穂の父親が死んでから、柏木美智子は、娘に神経をすり減らして生きてきたらしい。
娘を猫かわいがりし、叱らず、望むモノは全て与え……そして自分の罪が赦される時を待った。