僕はいつでもキミの傍に

私の歪んだ感情を彼女は知らない。

私は瑞穂を……愛している。

出会った時からずっと、誰よりも大切な人。

理由なんてなかった。

ただ……気付いたら好きだっただけ。

あの子の眩しい笑顔が、時折見せる悲しい顔が……私の心を苦しい程に締め付ける。

この子が私のモノになったら……私だけのモノになったなら。

そう何度思った事だろうか。

でも修司さんが現れたあの日、私は全てを悟ってしまった。

瑞穂と修司さん。

その二人の間には、私は決して入れない。

彼は瑞穂の全てを知っている。

彼だけが瑞穂の全てを受け入れる事が出来る。

恋人として……男として。

彼女を優しく包み守る事が出来るのは……修司さんだけだと思った。

だって彼は……瑞穂の《秘密》を知っている。

私以外、誰も知らなかったはずの……その《秘密》を。