僕はいつでもキミの傍に
「楠綾子はあの場に居たんだ?」
……う~ん。分からん。
ソファーにゴロンと寝転び、そっと柏木瑞穂の写真を取り出す。
それを裏返し、裏に書かれている名前と数字……それからあの星マークを見つめた。
「……コレに注意せよ」
父からのメッセージを呟き、写真に写った少女を見つめる。
白い服を着た少女は、まるで何も感じない人形の様に無表情で写真に納まっていた。
太陽みたいに眩しい笑顔や子犬の様に怯えた目をしたりと、アイツの表情はコロコロ変わる。