僕はいつでもキミの傍に

「止めて!!」

そう誰かの声が聞こえ、そっと目を開く。

「……綾子……ちゃん」

擦れた声で目の前の少女の名を呼んだ。

彼女は俺に背を向けたまま大きく腕を開き、まるで俺を守るかのように彼の前に立ちはだかっている。

その腕からは真っ赤な血が滴り落ち、すでに俺が流した血の海へとポトポトと落ち、不思議な波紋を広げた。
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