僕はいつでもキミの傍に
何故なら俺は、奴らが死んだ事を心の底から喜んでいる。
奴らが死んで彼女が救われるなら、それは最高の出来事ではないのか。
クスクスと笑い続け、格子の嵌められた窓からそっと空を見上げた。
漆黒の空には美しい満月が悲しそうに揺れている。
不意に叔母夫婦の優しい笑みが頭を過った。
……今頃、二人は泣いているだろうか。
……悲しんでいるだろうか。
ギュッと強く膝を抱えた。
それは幼い頃に小さく丸まり泣いていた自分の姿とダブり、それを振り払うようにブンブンと首を横に振った。
……俺は後悔なんてしていない。
だって俺は守れたのだから。
愛しい『恋人』を……そして大切な『親友』を。