僕はいつでもキミの傍に
ガツガツとまるで野性児の様にアイスを食らう彼を横目に、そっとアイスの包装を開いた。
……本当の事を言えば、チョコチップアイスは……僕も好きだ。
何だか彼のペースに乗せられている様な気がして嫌な気もしたが、パクリとチョコチップアイスを齧った。
……美味しい。
眉間に皺を寄せながらアイスを食べる僕を見て……彼が優しく笑った。
その笑顔は僕の胸を痛い位に締めつけ、言い表せない感情が僕を包んでいく。
……彼は多分……いい人なんだと思う。