僕はいつでもキミの傍に

レンの現実から逃れる様に閉じられた瞳からは涙が零れ落ち、俺の頬を悲しく濡らす。

頬に落ちる温かな雫の感触を感じたまま、そっと目を閉じた。

……本当にこれでいいのかよ。

……本当に……これで……

静かに広がって行く闇の中、誰かの声が聞こえた気がした。
< 233 / 289 >

この作品をシェア

pagetop