僕はいつでもキミの傍に

「……ごめんね……鈴村君。……ありがとう」

急に声が聞こえたその瞬間、彼女の手が俺の首から放れ、勢いよく空気が肺へと送られる。

ゴホゴホと激しく咳き込みながら俺が体を起こすと、彼女はフラフラと立ち上がり地面にペタっと腰を下ろした。

「……柏木……瑞穂……か?」

ゼイゼイと息を荒くしたまま問いかけると、彼女は少し困惑した様に辺りを見回し、それからコクンと頷いて見せた。
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