僕はいつでもキミの傍に
51 柏木 瑞穂
この先、どんな未来が待っているのかは分からない。
でも私は……強く生きて行きたいと思う。
ただ守られるだけではない。
誰かを守り……共に生きて行く強さが欲しい。
そう……思った。
「私……もう逃げない」
そう呟き格子の嵌められた窓から空を見上げると、抜ける様な青空に燦々と輝く眩しい太陽が見える。
その眩しい太陽の光を浴びたままそっと目を閉じると、どこか遠くで……レンの優しい囁きが聞こえた様な気がした。