僕はいつでもキミの傍に
……どうして。
その呟きだけがグルグルと頭の中を廻り続ける。
……どうして。
ギュッと強く拳を握りしめる。
……どうして。
そうしていなければ、今にも倒れてしまいそうだった。
……どうして。
手だけではなく、膝までがカクカクと震え立っている事も儘ならない。
……どうして。
「……どう…して……修ちゃんの……脇腹に……蝶のタトゥーが……ある…の?」
その彼には聞こえない程小さな呟きに、体中から溢れる様に不快な汗が滲み出した。