僕はいつでもキミの傍に
何故か話せば話すほど……気が楽になる様な気がした。
ずっと心の奥底に溜め込んでいた、暗く淀んだ何かが吐き出される……そんな不思議な感覚。
それから暫く話し、昨日は眠る事になった。
近藤さんもここに泊まり、朝早くに仕事に行ったみたいだった。
そっと壁に掛けられている時計を見ると13:25を示している。
……ずいぶんと眠っていた様だ。
ゴシゴシと目を擦って眠っていたソファーから立ちあがると、彼が真新しい歯ブラシと洗顔フォームを渡してくれた。
……買ってきてくれたのかな。
彼が手に持ったままのコンビニのビニール袋を見つめ、そんな事を思った。
「洗面所、あっちね。そこに服、乾かしてあるから着替えたら?」
そう言って彼が部屋の奥の扉を指さす。
それに従う様にフラフラと洗面所に向かった。