僕はいつでもキミの傍に
少し古びた写真には、おそらく十歳ぐらいの幼い私が写っている。
白いワンピースに同じく真っ白な可愛い靴。
丁寧にセットされた髪型に、ほんの少しだけ塗られたピンクのリップ。
そんなおめかしをした昔の私は……全くの無表情で写真に写っていた。
……こんな写真、撮った記憶がない。
私の後ろにはただ真っ白い壁が写っているだけだった。
……どこかの部屋なのかな。
そんな事を考えながら、写真を裏返して見る。
そこに赤いペンで書かれた私の名前と……数字を見つめた。
……この数字は何を意味しているのだろうか。
ジッと数字を見つめたまま考えてみるが、答えは一向に出てこなかった。