僕はいつでもキミの傍に
「お前の知りたかった真相……分かるかもしれないぞ」
そう呟きニヤリと笑うと、デスクに置かれたままの書類を近藤に手渡す。
「昨日お前が帰った後、少し面白い事が分かったんだ」
俺のその言葉に近藤は首を傾げ、パラパラと書類を捲った。
「……新興宗教?」
近藤の呟きに大きく頷いて返すと、フウッと煙草の煙を吐き出す。
「柏木瑞穂の母親は……どうやら宗教にハマっていたらしくてな。……誰よりも熱心に拝んでいたそうだ」
近藤が俺の言葉を待つように、俺をジッと見つめる。
「……神様、許して下さい……ってな」
そう言ってクスクスと笑うと、近藤は少し眉を顰めて書類を真剣に読み始めた。