狂おしいほどに、恋の戯曲を
「も~。電話もいっぱいしたのに全然出てくれないんだもん!
心配してたんだからね!?」
那智は高校に入ってから仲良くなった友達。
一年の時に同じクラスになって、二年のクラス替えでも離れることなく今に至る。
「うん、なんか…。
良い人と、あった。うん。そうだ、良い人と会った!」
名前も年も職業も知らないし謎だけど、私なんかを家にあげてくれて、
いろいろよくしてくれて・・・・・・
プラスアルファ、まれに見ないイケメンで・・・・。
「なに!?だれ!?この学校のひと!?
も、もしかして朝からデートでもしてたの!?」
「いや、そういうのじゃないんだけど…。」
それからも那智はしつこく聞いてきたけど、ここは黙っておくことにした。