狂おしいほどに、恋の戯曲を
「で、でも本当にいいんですか…?」
「だから良いって言ってんだろ?」
こんな問答をずっと続けている。
結局私はこの家に居候させてもらうことを決めた。
理由は第一に住むとこなかったし、
第二に何だか春日さんを一人にしたくない、と思ってしまったから。
とは言いつつ、やはり引け目は抜けない。
「だって昨日会ったばかりなんですよ?
私のこと何にも知らないじゃないですか。犯罪者とか、なんか、もし危ない人間だったらどうするんですか?
私だって春日さんのこと全然知らないし…。」
そう。私は春日さんのことを何も知らない。
さっきの川崎さんっていう人も、春日さんとはどういう関係なんだろう…。
ただの友達としては、ちょっと見えなかったよね。
「あ。そういや、それもそうだねー。」
あははと笑う春日さん、あなたそれで大丈夫ですか!