狂おしいほどに、恋の戯曲を
新生活って、刺激的。
春日さんの家で暮らすようになって、1週間が過ぎた。
携帯には、何度も両親から電話がかかっていたけど私がそれを取ることは無かった。
しびれを切らしたのか、もうめんどうになったのかは分からないが、
一通だけ
人には迷惑をかけるな、と書かれたメールが届いていた。
私が住ませてもらう見返りに春日さんにしてあげることと言えば、朝晩の食事を作ることくらい。
とは言っても春日さんは大抵帰ってくるのが遅い。
ほんと何の仕事してるんだろう?
って思うけど、それでも次の日の朝には
昨晩の夕飯の感想を述べてくれる。
それがすごく幸せだと感じているこの頃なのですが、
少々困惑することもありまして……。
それは、今晩も起きるのだった。