狂おしいほどに、恋の戯曲を
「ただいまあー。」
今日も春日さんが帰宅したのは0時を回ったころ。
「お、おかえりなさい……。」
嫌な予感がしつつも玄関に向かうと、
「ユイーっ」
と、くたっと抱きつかれた。
ちょっとお酒臭いところからしても、
明らかに酔っているのだろう。
春日さんは私を見つめて、
「キスする?」と、楽しそうに訪ねた。
「っし、しません!!!////っていうか離してください……っ!///」
そういうと、ふらふらっと私の元を離れて部屋へ向かう春日さん。
この前も一度こんなことがあったんだけど、どうやら春日さんは酔っていた時のことを覚えていなかったらしく、
次の日はいつも通りに話しかけられるのだった。
はあ…胸のドキドキがおさまらない…。
あんなイケメンにあんなことされて、普通でいられるの!?
私の新生活は、穏便なようで、刺激的で。