狂おしいほどに、恋の戯曲を
それが判明したのは、その次の日の昼休みだった。
今日は昨日のことが朝から離れなくて、授業にも身が入らない。
ドキドキが止まんなくて…
私春日さんに惚れちゃってる。
だって、好きじゃなかったらもっと嫌悪感抱いたりするはずだもん。
むしろ嬉しく感じちゃうなんて……。
昼休みになって那智とご飯を食べながらもも悶々としていると、
「も〜ゆいっ!なんか上の空〜っ!!!」
と、ほっぺを膨らまして不機嫌な顔をした那智に怒られてしまった。
「ごめんごめん、で何だっけ?」
一切話を聞いてなかったことがばれて一瞬更に不機嫌な顔になったが、
いつのまにか机の上に広げられた雑誌に目を向けると、すぐにその表情は消え去った。
「はあ〜〜…ほんとタクトかっこいいよお〜っ」
満面の笑みを浮かべ那智が見ている雑誌を覗き込むと、
「か、かすがさん!!!?」
かっこいいとしか言いようのない春日さんが笑って私を見つめていた。