狂おしいほどに、恋の戯曲を



 それから連れられて彼の自宅であろうマンションに入り、お風呂を借りた。


春日さん(表札に書いてあった)が貸してくれたスウェットを着たけど、

すごいぶかぶか……。



 ていうか、ちょっと落ち着いて考えてみたら
わたしとんでもないことしてるなあ…。
知らない男の人の家にあがりこんで、お風呂まで借りて…。



「…よし、お礼言って早く出て行こう。」



ガチャ、と思い切ってドアをあけた。

< 4 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop