狂おしいほどに、恋の戯曲を
「え、と……春日さんかっこいいからなんか恥ずかしくてつい…。」
そう言って笑ってなんとかその場をごまかして、キッチンへと足を運んだ。
春日さんは納得してなかったようだけど、まあそれも事実だし…。
夕飯のオムライスを作りながらも頭の中はさっきの出来事が悶々と駆け巡っていた。
ミチル、かぁ。
やっぱり佐々木美知流のことだよね。
電話するなんて、やっぱり仲良いってゆうか、つまりその、そういう関係、なんだよね…。
ガチャンッ
手元に意識を集中させていなかったせいで、スープを入れていた器を落としてしまった。
「…っあ、つぅー……」
こぼれたスープが足にかかって痛かったけど、片付けなくちゃとあたふたしていると、音に気づいた春日さんがやってきた。
「ユイ!!!!?なにしてんの!!!!!」
そういうやいなや、皿を片付けようとする私に「それは後で!」と、手を引っ張り浴室へと連れていかれた。