教授との融点
一一一………。


「…山、青山、起きろ?」


ん…。


あぁ、あたしあのまま寝ちゃったんだ…。


「飲み会、行けるか?」


「ハイ、もちろん」


「じゃあとりあえず泣き止め」


泣き…え…。


あたし寝ながら泣いてたんだ…。


初瀬尾教授の手が伸びてあたしの頬を指で拭う。


頬に当たったその手があまりに温かくて、あたしはその手を追った。
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