教授との融点
「教授、スイマセン、標本室の鍵ください」


「あぁ、そうだな」


ピシッのノリのきいた白衣のポケットから鍵を渡してくれて、あたしは1階の標本室から教室へせっせとメモ通りの物を運ぶ。


最後に残った鹿のホルマリン漬け。


おも…重い…。


とうてい1人じゃ持ち運べない。


どうしようかな…。
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