キミと一緒の一ヶ月間。
屋上につくと、隆志が笑顔で手を振ってくれた。


『いきなり呼んで、どうしたの?』



『夏美、今日でお別れだろ?俺、明日用事で見送りに行けないかもしれないから。もう一度ちゃんと話がしたくて。』


『そっか…。』


『なんか寂しいな。』



『うん…。今日で隆志と会えるのも最後なんだね』


『最後だなんて言うなよ…!連絡だってできるし!会おうとすれば会えるし!』


『そんなことしてたら、裕美ちゃんに勘違いされちゃうよ』



『なぁ…。』


『なに?』



『後ろ向いて』


『へ?』


『いいから。はやく。』


『わ、わかった…』
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