意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
「どうして、そう思うの?」
「だって、裕樹先輩は『微笑みの貴公子』と呼ばれるように笑顔が素敵で優しいんだもん。私の初恋の人なんだよ?」
「そう? じゃあ、裕樹君の事を考えてみて? どんな感じがする?」
私はパーラーでの裕樹先輩を思い浮かべた。
「ん…よくは思い出せないんだけど、暖かい感じと言うか、安心感みたいな? 裕樹先輩って、雰囲気がお兄ちゃんに似てるんだ…」
「そう? 胸がキュンとした?」
「ううん、しなかった。あ、今した。やだ、ドキドキする…」
パーラーでの事を思い出していたら、不意にアイスコーヒーを飲む水嶋先輩を思い出して…
「他の人を思ったんじゃない?」
「うん。み、水嶋先輩が…」
「メグは水嶋君から『可愛い』って言われたのよね?」
その瞬間、私の顔が一気に熱くなった。ボッて火が点いたようだった。
「だって、裕樹先輩は『微笑みの貴公子』と呼ばれるように笑顔が素敵で優しいんだもん。私の初恋の人なんだよ?」
「そう? じゃあ、裕樹君の事を考えてみて? どんな感じがする?」
私はパーラーでの裕樹先輩を思い浮かべた。
「ん…よくは思い出せないんだけど、暖かい感じと言うか、安心感みたいな? 裕樹先輩って、雰囲気がお兄ちゃんに似てるんだ…」
「そう? 胸がキュンとした?」
「ううん、しなかった。あ、今した。やだ、ドキドキする…」
パーラーでの事を思い出していたら、不意にアイスコーヒーを飲む水嶋先輩を思い出して…
「他の人を思ったんじゃない?」
「うん。み、水嶋先輩が…」
「メグは水嶋君から『可愛い』って言われたのよね?」
その瞬間、私の顔が一気に熱くなった。ボッて火が点いたようだった。