意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
部活が始まる前、私は勇気を出して水嶋先輩に声を掛けた。
「先輩」
「おお」
「あの…」
「ん? なんだ?」
水嶋先輩の一重で凛々しい目で見下ろされ、私の顔は火が出るほど熱くなった。
「部活の後、お話したい事があるんですけど…」
「分かった。じゃあ一緒に帰るか?」
「はい」
「じゃあ、体育館の前で落ち合おう」
「はい。よろしくお願いします」
ハアー。言えた…
後は気持ちを伝えるだけだ。
今のやり取りで、告白する勇気が持てた気がする。
その日の部活は、水嶋先輩にどう言おうかとか、先輩はどんな返事をしてくれるのかとか、そんな事ばかり考えていて身が入らなかった。
「先輩」
「おお」
「あの…」
「ん? なんだ?」
水嶋先輩の一重で凛々しい目で見下ろされ、私の顔は火が出るほど熱くなった。
「部活の後、お話したい事があるんですけど…」
「分かった。じゃあ一緒に帰るか?」
「はい」
「じゃあ、体育館の前で落ち合おう」
「はい。よろしくお願いします」
ハアー。言えた…
後は気持ちを伝えるだけだ。
今のやり取りで、告白する勇気が持てた気がする。
その日の部活は、水嶋先輩にどう言おうかとか、先輩はどんな返事をしてくれるのかとか、そんな事ばかり考えていて身が入らなかった。