意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
「体がすっかり冷えてるから、ゆっくり入って温めなさい。いいわね?」

「はーい」

「お風呂から出たら、何があったか話してね?」

「何も話す事なんかないよ」



ごめんね、お母さん。
悲し過ぎて、たぶんまともに話せそうもないの…


体が温まって、涙腺も緩んだのだろうか。
涙がとめどなく、流れ落ちていった。
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