意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
私が降りる駅に着いた。そう言えば、先輩の駅はどこなんだろう。
「じゃあ、私はここで降りますので」
「おお、そうだったな」
先輩は私の手を引いて立たせてくれ、肩を抱いて電車を降りるまで支えてくれた。
電車を降りて、『ありがとうございました』と私が言うと、先輩が屈んでいた。
「さあ、掴まれ」
「え、だって…、あ」
電車のドアが閉まってしまった。
「家まで送って行くから、早く掴まれ」
「すみません…」
私はまた先輩の背中におんぶしてもらった。
「家までは、歩きでいいのか?」
「はい。10分くらいです」
「分かった。道案内してくれよ」
「はい」
駅前の商店街は、人が大勢いて恥ずかしかった。知ってる人に見られないといいんだけど…
「じゃあ、私はここで降りますので」
「おお、そうだったな」
先輩は私の手を引いて立たせてくれ、肩を抱いて電車を降りるまで支えてくれた。
電車を降りて、『ありがとうございました』と私が言うと、先輩が屈んでいた。
「さあ、掴まれ」
「え、だって…、あ」
電車のドアが閉まってしまった。
「家まで送って行くから、早く掴まれ」
「すみません…」
私はまた先輩の背中におんぶしてもらった。
「家までは、歩きでいいのか?」
「はい。10分くらいです」
「分かった。道案内してくれよ」
「はい」
駅前の商店街は、人が大勢いて恥ずかしかった。知ってる人に見られないといいんだけど…