意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
先輩に抱っこされたまま私の部屋へ。
部屋は散らかっていて恥ずかしい。こんな事なら、綺麗にしておくんだったなあ…

ふとベッドを見ると、今朝穿き替えたパンツが…!

私は咄嗟に先輩の目を手で覆い、お母さんに顔で念を送った。

「な、なんだ? どうした?」

お母さんはすぐに気付いてくれて、私のパンツをサッと拾い、脱ぎ捨ててあったTシャツで包んだ。お母さん、ナイス。

「恥ずかしいわあ。散らかってるでしょ?」

何食わぬ顔で言うお母さん。お母さんにこんなしたたかさがあるなんて、知らなかったなあ。

「いえ、普通じゃないですか?」

先輩はパンツに気付かなかったみたい。よかった…


先輩は私をベッドにそっと降ろしてくれた。

「ずっと抱っこしてくれたんですか? この子、重かったでしょ?」

と言いながら、お母さんは手際よく私の制服を脱がしていく。
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