意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
すると加奈ちゃんが、『え?』という顔で私を見た。私、変な事言ったかなあ。
加奈ちゃんが目で『こっち、こっち』と、水嶋先輩を指している。
「え、そっち?」
「『そっち』とか言うな。バーカ」
「バカじゃないもん!」
人からバカって言われたのは初めてで、思わず水嶋先輩に言い返してしまった。
「バカだからバカって言ったんだよ、バーカ」
「ちょ…」
「まあまあ二人とも、喧嘩しないで…。竹中さんに誉められて嬉しいけど、スパイクに関しては遼の方が遥かにすごいよ」
すかさず裕樹先輩が割って入ってくれた。
「水嶋先輩のスパイクは見てないので比較は出来ないけど、裕樹先輩のスパイク、私はすごいと思いました」
「そう? 嬉しいよ。ありがとうね」
そう言って裕樹先輩は優しく微笑んでくれた。
やっぱり裕樹先輩って、素敵だな…
加奈ちゃんが目で『こっち、こっち』と、水嶋先輩を指している。
「え、そっち?」
「『そっち』とか言うな。バーカ」
「バカじゃないもん!」
人からバカって言われたのは初めてで、思わず水嶋先輩に言い返してしまった。
「バカだからバカって言ったんだよ、バーカ」
「ちょ…」
「まあまあ二人とも、喧嘩しないで…。竹中さんに誉められて嬉しいけど、スパイクに関しては遼の方が遥かにすごいよ」
すかさず裕樹先輩が割って入ってくれた。
「水嶋先輩のスパイクは見てないので比較は出来ないけど、裕樹先輩のスパイク、私はすごいと思いました」
「そう? 嬉しいよ。ありがとうね」
そう言って裕樹先輩は優しく微笑んでくれた。
やっぱり裕樹先輩って、素敵だな…