意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
「昼休みにそっちへ行くから、一緒に飯食おうぜ」
「はい」
「じゃあな」
と手を挙げ、水嶋先輩は校舎の階段を上がって行った。
同じ校舎の3階が先輩達3年のクラスで、1階が私達1年のクラスになっている。
ガラガラっと教室のドアを開けたら、クラスみんなの視線が一斉に私に向いた。
な、何?
窓側の私の席に向かう間も、ずっとみんなの視線が追い掛けて来る。
「香ちゃん、おはよう」
「メグ、あんた、すごいね!」
「え? 何のこと?」
「とぼけないでよ。イライラ王子と登校して来たって、もうみんな知ってるんだから。しかも肩組んで、キスまでしてたって言うじゃない?」
「はい」
「じゃあな」
と手を挙げ、水嶋先輩は校舎の階段を上がって行った。
同じ校舎の3階が先輩達3年のクラスで、1階が私達1年のクラスになっている。
ガラガラっと教室のドアを開けたら、クラスみんなの視線が一斉に私に向いた。
な、何?
窓側の私の席に向かう間も、ずっとみんなの視線が追い掛けて来る。
「香ちゃん、おはよう」
「メグ、あんた、すごいね!」
「え? 何のこと?」
「とぼけないでよ。イライラ王子と登校して来たって、もうみんな知ってるんだから。しかも肩組んで、キスまでしてたって言うじゃない?」